Fairy's Studio制作ブログ

精霊とSimutransアドオン置き場

I doing drive with fairy.run13 ブラックスター交流戦4

この世界には、勝利の女神という神さまがいるらしい。
それを見たものはいないが、彼女が微笑んだ方が勝つのがこの世界の掟とされているらしい…この戦いにも、ついに女神が降り立った…

水平対向の低音は遂に野獣の吠えるような音に聞こえ始める…
決着の瞬間が近づこうとしていた。
今まで顔を潜めていたBRZが急に過激になってきた…
鋭く攻めて、トドメを刺しに行くようなスタイルで、裁縫の針より小さい穴のような隙を強引に突破しようとしてくる…
こちらも負けじと、針を通さないようにと穴を埋めていったつもりでいた…
BRZの走りには、スパッとした、かっこいいものを感じた気がした。
遂に頭を並べられた。互いのヘッドライトからは、眩くて白い光が突き通る…
しかし、馬力では一歩だけBRZが及ばず、ボンネットをコーナーに出す事はできなかった…
そして、IMPREZA WRX STiにも問題が発生し始めていた…
なんと、もうブレーキやタイヤがくたびれ始めていて、色々やばい状況になったのがアンダーよりになってきた事で実感した…
このままじゃもうヤバい…
ゴールはすぐそこなので、飛び込む事だけを意識して集中した。
が…
コーナリングBRZに抜かれかけた…鮮やかなコーナリングで疾走していき、王子様の乗るユニコーンが翔けるようだ…しかし、直線の立ち上がりを強引に行い、結果的に追い越す事に成功。立ち上がりだけ重視がなんとか役に立った。なんとか勝てた…

「おめでとう。ボクの負けだ。」
「あ、あなたの勝ちですよ…腕は私以上にあるし…」
「腕が良くったって相性の問題がある。キミがチョキならボクはパーだ。それだけの話し。ボクの考えが一層信頼できるよ。正直、攻めずらかったからねぇ…対AWDだけは苦手なんだ(笑)でも、何時も以上に攻めずらくて、初見とは思えないくらいだったよ。ボクと戦ってくれてありがとう。」
話が終わると、互いの陣地へ帰っていく…

「まさか、こんなに消費するなんて…」
マリカは驚いていた。これはひどいという顔をしている。
「ごめんなさい…」
イカが励ましてくれた。
「香里、これは誰も悪くない話だよ。マリカが全部…」
マリカが突っ込んだ。
「先生に診てもらった方が早いね。謎のギア比も先生なら治せるから…」
リーダーも頷いた。
「それもそうだな。明日、みんなで先生の所に行こう。」
かくして、ブラックスターとの交流戦は幕を閉じた…