Fairy's Studio制作ブログ

精霊とSimutransアドオン置き場

【小説】旧うぃっふぇ

うぃっふぇ Type SpecL

何時ものコンビニから、何時ものように一人で帰る。 いつも通りの日常。いつも通りの日々。 私は、昔から一人だった。酷い父親をもち、母親さえも後を追うように消えていき、昔の思い出などほぼ無い。学校も安定せず、友達はいないどころか、散々なことにな…

I doing drive with fairy.run38 ブラックロードスター☆攻略戦6

ロドスタの挙動がどんどん悪くなっていった。コーナリングが悪くなっていってる。FRと違って負荷がかかりやすいし、こっちの方が重いはずだが、ラリーカーなのか、まだ全然大丈夫だった。こっちの方がへばるのが早いはずだが、何かが祟ったんだんだろう。 コ…

I doing drive with fairy.run37 ブラックロードスター☆攻略戦5

私の思った通り、ロードスターの挙動が変わった。FRで4WDのラインをコピーしつつ、上位互換の攻めを編み出すあたり流石と言えた。メンタルに負けて焦りを誘発する走りだったから、ロドスタは決めに入った。着いて行く自信はあまりなかったけど、最終的には、…

I doing drive with fairy.run36 ブラックロードスター☆攻略戦4

よくよく考えてみた。 どうして相手は抜きに来ない? ストレートで追いつかれるから? 私の走りをコピーしながら速く走るから?でも、立ち上がりを見る限り、コピーする必要性を感じる… わかった…こいつのやりたいことが…こいつのしたい事…それは… 煽り 煽っ…

I doing drive with fairy.run35 ブラックロードスター☆攻略戦3

スタートを切った。 アクセルを全開で踏み込むと自然とロドスタより前に出た。軽量FRでデフォのままだと出て100ps。ゲームのママと思えば当然だろうか? コーナーに差し掛かる。 いつも通りの作業に取り掛かるが、違和感を感じた。 相手がぴったり食い付いて…

I doing drive with fairy.run34 ブラックロードスター☆攻略戦2

その男の隣には、小さな黒い車が止まっていた。 きっと、それがNDロードスターだろう。 「富屋黒屋。よろしく」 「平安香里。」 無愛想のようにいつもの握手を交わすと、二人は互いの車に乗り込む。 「マイカさん。あの手の相手とはやったことがあるの?」…

I doing drive with fairy.run34 ブラックロードスター☆攻略戦1

マイカと戦ってから数日、あの戦いが走り屋の噂として行き交ってる今、タイヤ等の修理が終わったGDBインプの初陣が決まった。 相手は、NDロドスタ。 マイカとマリカの情報によると、相手はFRで軽量、そしてNA。 前に戦ったBRZと似た様な物だが、馬力の高い軽…

I doing drive with fairy.run33 裏戦力

「きみのほうから連絡してくるとはねぇ。」 電話越しで、久々にボクと話す彼は、こう返す。 「そんなこと言っても、あんたが負けっぱなしじゃ気が済まないだろぉ…」 「ボクは負けっぱなしでもいい。それぐらい、香里は強いよ。」 反射神経的にこう返したが、…

I doing drive with fairy.run32 慰めの言葉

マイカが、S207から出てきて、ノックしてきた。私は、ドアを開ける。 「盛大に、パンクさせたのね。無茶だって言われたのに…」 言葉が出なかった。一人にしてという元気も無いほど、私は凹んでいた。 「あなたが、本気で私に走って欲しくて走ったのはお見通…

I doing drive with fairy.run31 身内決戦 決着

夜の道を、2台の彗星が走り抜けるかのように峠を攻めていった。そう書けば聞こえは良いが、マリカの指摘した通り、私の車の挙動がかなりおかしくなっておりドリフトが完全にアウト気味にそれていた。それでも、不思議とs207との差は開かないが、これはマイカ…

I doing drive with fairy.run30 身内決戦5

遂にマリカから注意勧告を受けた。だが、ここで引いたらマイカの目を覚まさせるのは無理だと判断した。 「ここで降りても、別に誰も責めたりしないよ。香里、充分強いじゃん。」 目を覚ましてない。鈍りきってるだろう勘がそう囁く。 「まだ、できます。いや…

I doing drive with fairy.run29 身内決戦4

下りは後攻。つまり、ラインの選択権は少ないが、プレッシャーは無い。結果、後ろからライトで照らされる心配が無く、これはかなり大きかった。焦らせる程の実力は多分私には無いが、ついていければ充分である。 さっきも見たが、かなりの速度で攻めており、…

I doing drive with fairy.run27 身内決戦3

白の光が私を照らす。こんな事はよくある事だが、今回は違った。 大抵、何もしなくてもこの光を浴びる頃には相手は勝手に離れてくれるくらいまで勝負はついていたが、今回は私が追われる側だった。これはどの症例をとっても、初めての事である。だんだんとラ…

I doing drive with fairy.run27 身内決戦2

「まさか、あんたと戦うときがくるとはな。」 「そうね。」 私の目の前には、背中までかかる黒のロングヘアーでところどころ黄色の目立つ、s207が立っていた。いや、正確には立ちふさがっていたというところだ。 「リハビリに私を選ぶとは、かなりチャレンジ…

I doing drive with fairy.run27 身内決戦1

水平対向の音が響き渡る。 後ろから、マイカの走りをここなら見物できる。だから、あえて不利な初手後攻を選んだ。 このバトルの目的は、あくまでマイカに勝つことではなく、マイカの走りを見て、それをいかすことである。 コーナーに差し掛かりかけると、マ…

I doing drive with fairy.run26 決戦の幕開け

マイカとの決戦の日が来た。 お互いの話し合いの結果、お互いの得意分野の時が後攻になるようにし、下りから始める事になった。 「遂にこの時がきたな。本当に良かったのか?」 リーダーが呟く。 「うん。大丈夫。それに、わたしがマイカの本気見たいだけだ…

I doing drive with fairy.run25 うざい奴

「相変わらず、絶妙なタイミングにでてくるなぁ…」 「暇な時だけでるのが私のポリシーだ。」 あんたの事はどうでも良いよ。と、言いたいが、黙っておく事にした。 「で、S207は私の上位互換だ。重量、パワー、CPU…その他諸々。全て私以上ね。こっちにはパワ…

I doing drive with fairy.run24 指切りげんまん

マイカの目が、勝負モードに変わった。やる気満々と言わんばかりの目だ。私は、公平にやりたかったので、あるルールを提案する。 「20年前、関東の走り屋を潰していき、誰にも超える事のできない記録を作り続けた伝説をしってますか?」 「何それ?」 「本当…

I doing drive with fairy.run23 決断

周りがマイカの一言で凍りついた。リーダーが、口を開いた。 「ああ。そうだ。」 「兄貴、どうして…どうして、そんな事を…」 マイカは、完全に困惑していた。 「香里だって仲間だ!!みんな知ってるチームの問題を、一人だけ教えない何てことしたくない。彼…

I doing drive with fairy.run22 時の氷結

マイカのS207の元にたどり着いた。その黄色の車体からは、それ相応のオーラがいつもならあったが、真実を知った私には見えなくなっていた。 マイカ本人が気付いて、車から出てきた。 「どうしたの?二人して真剣な顔して?」 いつものマイカがそこに居た。あ…

I doing drive with fairy.run21 開かれた過去、閉じた未来。

リーダーは、知ってる事を淡々と話した。 「へなちょこな俺と違って、マイカは、殆ど負けなかった。でもある日、彼女の連勝記録が止まったんだ。」 リーダーの話を聞く限りマイカはそれなりの実力者みたいだった。勿論こう聞き返す。 「ショックで立ち直れな…

I doing drive with fairy.run20 √

34との戦いの後、私宛のバトルがひっきりなしに舞い込み、挑戦者達を倒す日々が続いた。その度になぜか私が勝って、みんなで笑い合っていた。 だが、よくよく考えたらマイカの走りを私はまだ見た事がなかった。彼女は上り担当だったが、上りを挑む人が誰もい…

I doing drive with fairly. run19 黒箱の結末

あの後、R34は追いついて来なかった。いや、追いつくのは無理だったのだろう。私がゴールした後、少し経ってからやっとの勢いで、34はやってきた。 励まし合いが始まった。さっきまで敵とは思えないくらいのトークでだ。 「うん。完敗。私が下りを舐めきって…

I doing drive with fairly. run18 黒箱エンジンの34攻略戦2

相手の34の詰めが甘くなってる事に遠距離からわかった。どんどん34のブレーキランプの点灯時間が長くなっていっていた事に気付いた。 (ここらへんで少し仕掛けないと…) エンジン音の響きが夜の峠にこだまする。ここでGDBが仕掛けた。 (温存したのを使い切る…

I doing drive with fairly. run18 黒箱エンジンの34攻略戦1

マリカは気付いた。 (あのエンジンはRB26でも、その後継のVR38でも無い…しかも38並に早い…あのエンジン一体!?) 「お前が34か…思ってたより細っそりしてるな…」 GDBがそう問う。 すると、ツインテールでR34は、機械のような声で話す。 「こうみえても、けっ…

I doing drive with fairly. run17 skyline

遂に決闘の日が来た。 相手の子が、どこか私に似ているような気がしたが、きっと勘違いだろう。 もちろん、顔ではなく雰囲気である。 が、話した後全部分かった。 「平安香里です。」 「根岸未来だよーー。」 ⚪︎д⚪︎ びっくりしたー。だって、予想をはるかに…

(予約投稿)I doing drive with fairy. 番外編2 フェア・レディ

これは、IMPREZAが、改造中の事である。 山道を一台の紅いお姫様のような車が疾走する…まるで、12時を思い出したシンデレラだ…だが、彼女の後ろを追うのは、ガラスの靴を追う王子様ではなかった。 夜の闇に隠れてよくわからないが、屋根上には、赤い光が灯っ…

(予約投稿) I doing drive with fairly. run16 先生

車を転がす… IMPREZAに乗るのは久々だった。 なにせブレーキがイカれた車に一晩で変わったからだ。そして、先生とマリカが呼ぶ人物の元にたどり着いた… そこには皆と、見慣れないおばさんが1人…この方が先生だろう。 「紹介するよ。星井先生よ。」 「始めま…

(予約投稿) I doing drive with fairly. run15 遺産RB26

RB26 直列エンジンで、280PSという文字では微妙な感じだが、潜在能力は強めである。 かつては、RB26所有車以外敵なしと言われたという伝説がある。 ロータリーエンジンや、AUエンジンなどとともに時代を駆け抜けたが… 2002年の規制により散っていった。 二台…

(予約投稿) I doing drive with fairly. run14ブラックスター精霊戦

どうせ何時もの事だから、バトル後にお前の力じゃないと奴は出てくるだろう。 だが、今回は違った。 「おいおい。どうしてそんな秘儀を隠し持ってたんだよ…」 「は!?」 なんと、彼奴が私を褒めたのだ。これはなぜだ。 「おい、あのバルクタイヤをどうすれ…