水平対向の音が響き渡る。
後ろから、マイカの走りをここなら見物できる。だから、あえて不利な初手後攻を選んだ。
このバトルの目的は、あくまでマイカに勝つことではなく、マイカの走りを見て、それをいかすことである。
コーナーに差し掛かりかけると、マイカの力の片鱗が見られた。
なんと、殆どブレーキランプを光らせずに、グリップでコーナーを曲がって行った。いつもの私なら、ドリフトするが、グリップだった。これは、私の方がドリフトする分、ブレーキを踏む時間が長いことを意味していた。私も、グリップで突っ込もうとする。
が、入る直前に何かに気づき、ドリフトの体制に変えた。
GDBAにできなくて、S207に出来る事…世代の違いが出てる事を生で実感した。このままでは、どうしようもなくなってしまう。仕方ないので、タイマンを仕掛けることにした。
