Fairy's Studio制作ブログ

精霊とSimutransアドオン置き場

I doing drive with fairy. run.1 平安香里

この小説には、以下の成分やその他諸々が含まれます。
いやならブラバしてください。
1.精霊
2.走り屋




イメージ 1
私は、平安香里。ぼっちだ。
さいころから両親は生きているか死んでいるかもわからず、友達と呼べる存在もいなかった。いままでどうして生き残れているかもわからなかった。能面のおかめのような顔で、デブでないとはいえ、スタイルもいいとは言えないから、男もつられはしなかった。

こんなのはいつものことだ、と言い聞かせながら、支度をして出かけることにした。仲間ができるといいなと思いながら。私唯一の楽しみは、休日にゲーセンでアーケードゲームをすることである。なぜなら、全国大会に呼ばれる一歩手前の実力が自分にあり、そしてたのしかったからだ。機械に100円を何枚か入れて車を転がす…そして、帰るのがいつもである。が、今日は違った。

満開の桜並木の下を歩いたところに中古の自動車を売る店がある。
そこで、車を買うことにした。少年漫画ではないが、仲間を探す旅でもしようと考えたからだ。そこには、ピンからキリまで、色々な車が並んでいた。
問題だらけの迷車から、時代の名車まで…
ある青い車に目が止まった。
丸い目をしていて、グリルに赤いマークが特徴的だった。
そこに、店員と思わしきおじさんがたばこをくわえながら出てきた。
「嬢ちゃん…それはやめといたほうがいいぞ」
「どうして?」
「その車は…過去に事故を起こした車でな…売るつもりはないわけではないのだが、エンジンがわけわからない構造で…」
店員は説明を始めたが、長くなりそうだし、なにせこんなかわいい車が目の前にあるんだ。買わないわけがない。
「これ、買います。」
「ええ!…しょうがねなぁ…どうなっても知らないからな!」

結果、私は、青い車を手に入れた。名前はまだ知らないが、せんせいにきけばわかるだろう。グ○グル先生に…
もう暗いが、暗くなったらやりたいことがあった。
峠に行って、峠を高速で下ること…
いつもゲームでやっていることだが、本物は今までしたことが無かった…
そこで、家にあるガレージに車を止め、車の中で寝ることにした。
夢の中で、出会う物が、自分の運命を変えることを知らないまま…

続く…