Fairy's Studio制作ブログ

精霊とSimutransアドオン置き場

I doing drive with fairy. run.3 WRX STi GDB-A

助手席には、例の少女が座っている。
反応に困った。選んでくれてありがとうとは一体…
「おーい」
また声をかけてきた。が、このままだんまりして、車を転がしても、仕方ないので、車を転がし始めて、話を聞くことにした。
「…あなたは?」
あの時と一緒だ。最悪の展開だ…さらに、こんなことまで言う。
「あんたが今のっている、スポーツセダンだ。」
何を言っているのか、何が起きているのか解らなくなる。
よく事故らないなと、思いながら走るが、目の前が歪んでいく気がする。
「おーい。だいじょーぶかー」
「あ、うん」
水平対向の低いエンジン音が、沈黙の空間に響き渡る。
夜は静かだが、今はそんな状態じゃない。焦った私は、なぜ今まで聞かなかったかわからないことを聞いてしまう。
「なんでそこに居るの?」
インプレッサと名乗る少女は、こう答える。
「私自身が憑依しているものの中に居て悪いか?」
はぁ!?という感じの展開だが、呆れて声も出ない…
なんでこんなものが見えるのか…自分自身何かに呪われているのではないか?
「憑依?」
「精霊?と言えばわかるか?」
精霊…
「まぁ、簡単にいえば、この車の分身が、私だ。」
分身か…
考え事をしていると、大きなエンジン音が聞こえてくる。
「一台…来てる?」
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そのエンジン音は、峠ゲーで、それなりに腕があった私の闘争心をくすぐった上、ここは峠だった。私は、GDB-Aのアクセルを踏む…

続く…